お通夜やお葬式の受付では、一礼して小さな声でお悔やみを伝え、香典を両手で渡し、芳名帳に記帳するのが基本の流れです。
香典袋はふくさに包んで持っていき、相手から名前が読める向きにして差し出します。

結婚式の受付と似ていますが、ふくさの色や回す向きが逆になるところがあるので注意しましょう。

ご祝儀と香典で逆になるマナーの比較表。ふくさの色、包み方、袋を回す向き、墨の濃さ、お札、受付のひと言

受付の流れ(これだけ覚えればOK)
  1. 受付の前で、ふくさから香典袋を出せるようにしておく
  2. 係の人に一礼して「このたびはご愁傷様でございます」
  3. 香典袋をふくさにのせ、相手に向けて両手で渡す
  4. 芳名帳に名前と住所を書く

運営者が迷ったこと

このサイトの運営者は、20代のときに職場の方のお通夜に参列しました。
香典袋はふくさに包んで持っていきましたが、受付では次の2つで迷いました。

  • 記帳と香典、どちらが先なのかわからなかった
  • 緊張して、お悔やみの言葉が出てこなかった

そのときは職場の人と一緒だったので、先に受付をした人と同じようにして乗り切りました。お悔やみの言葉は言えず、一礼だけして香典を渡しています。

この記事では、そのとき知っておきたかったことをまとめました。

受付で言うお悔やみの言葉

受付では、小さな声で短くお悔やみを伝えます。長いあいさつはいりません。

場面言葉の例
基本「このたびはご愁傷様でございます」
ていねいに「このたびは心よりお悔やみ申し上げます」
香典を渡すとき「どうぞご霊前にお供えください」
言葉が出てこなかったら

緊張して言葉が出てこないときは、深く一礼(黙礼)するだけでも気持ちは伝わります。無理に話そうとしなくて大丈夫です。

使わないほうがいい言葉

  • 「たびたび」「重ね重ね」などの重ね言葉(不幸が重なることを連想させる)
  • 「死亡」「生きていたころ」などの直接的な言葉(「ご逝去」「ご生前」に言いかえる)
  • 「ご冥福をお祈りします」は仏教の言葉なので、宗教がわからないときは「お悔やみ申し上げます」が安心

香典の渡し方

1. 並んでいる間に準備しておく

受付の列に並んでいる間に、バッグからふくさを出しておきます。自分の番が来てからバッグを探すと、あわててしまいます。

2. ふくさにのせて、向きを変える

ふくさから香典袋を出し、たたんだふくさの上にのせます。
相手から名前が読める向きになるように、香典袋を回します。

回す向きは結婚式と逆

お葬式では、反時計回りに回して相手に向けます。結婚式のご祝儀は時計回りなので、逆になります。

3. 両手で差し出す

ふくさごと両手で持ち、「ご霊前にお供えください」と添えて差し出します。言葉が出なければ、一礼だけでもかまいません。

記帳と香典、どちらが先?

一般的には、お悔やみを伝える → 香典を渡す → 芳名帳に記帳するの順番です。
ただし、会場によっては先に記帳をお願いされることもあります。

運営者のように迷ったときは、受付の係の人の案内に従うか、前の人と同じようにすると安心です。

芳名帳の書き方

芳名帳には、住所と名前をていねいに書きます。

  • 仕事の関係で参列したときは、名前の横に会社名も書くと、遺族があとでわかりやすくなります
  • 上司などの代わりに参列したときは、頼んだ人の名前を書き、その下に「(代)」と書き添えます

お悔やみ用のふくさの色と包み方

ふくさの色

色使える場面
紺・グレー・深緑などお悔やみ用
紫お祝いにもお悔やみにも使える
赤・ピンク・オレンジなどお祝い用(お葬式では使わない)

これから買うなら、紫のふくさを1枚持っておくと、結婚式にもお葬式にも使えて便利です。

ふくさの包み方(風呂敷タイプ)

ふくさをひし形に広げ、中央より少し左に香典袋を置いて、次の順番で折ります。

お悔やみ用のふくさの包み方。右、下、上、左の順に折って左開きにする

  1. 右を折る
  2. 下を折る
  3. 上を折る
  4. 最後に左を折って、裏側へ巻き込む

「右から包んで左開き」になります。結婚式のときは逆(左から包んで右開き)なので、結婚式の受付でのご祝儀の渡し方とくらべておくと覚えやすいです。

ふくさを持っていないときは、紺やグレーなど地味な色のハンカチで代用できます。

こんなときはどうする?

お通夜とお葬式の両方に出るとき

香典はどちらか1回だけ渡します。お通夜で渡したら、お葬式の受付では記帳だけにします。

受付で香典を辞退されたとき

家族葬などで「香典はご辞退しております」と言われたら、無理に渡さず持ち帰ります。くわしくは家族葬で香典を辞退されたらどうする?を見てください。

職場でまとめて香典を出すとき

職場によっては、部署ごとにまとめて香典を出すことがあります。その場合は、個人で包まなくてよいこともあるので、事前に職場の人に確認しておきましょう。

まとめ

  • 受付では、一礼して小声で「このたびはご愁傷様でございます」。言葉が出なければ一礼だけでもOK
  • 香典袋はふくさにのせ、反時計回りに回して、名前が読める向きで両手で渡す
  • 順番は「お悔やみ → 香典 → 記帳」が一般的。迷ったら係の人や前の人に合わせる
  • ふくさは寒色か紫。お悔やみは「右から包んで左開き」

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