お葬式が終わってから亡くなったことを知った場合も、香典はあとから渡してかまいません。
四十九日までを目安に、遺族の都合を聞いてから、手渡し・郵送・自宅への弔問のどれかで気持ちを伝えましょう。

結論:これだけ覚えればOK
  • 葬儀のあとでも、香典は渡してOK。目安は四十九日まで
  • まずは遺族の都合を確認。香典を辞退していたら渡さない
  • 金額は、お葬式に参列するときと同じ相場でいい
  • 表書きは、四十九日までは「御霊前」、過ぎたら「御仏前」。迷ったら「御香典」
  • ひと言は「知らずに失礼いたしました。このたびはご愁傷様でした」

運営者も「今さら渡していいの?」と迷いました

このサイトの運営者は、職場の人のご家族が亡くなったことを、数週間たってから知りました。お葬式はすでに終わっていました。

そのとき迷ったのは、次の3つです。

  • 今さら香典を渡していいのか
  • いくら包めばいいのか
  • 渡すときに、何と声をかければいいのか

迷った末に、香典は3,000円を包み、職場で会ったときに手渡ししました。
この記事では、そのとき知っておきたかったことをまとめました。

知った時期別にどうする?

訃報を後から知ったとき、知った時期別にどうするかの図。葬儀後1週間ほどは少し落ち着いてから連絡、四十九日までは御霊前で香典を渡すか弔問、四十九日以降は御仏前で、一周忌以降は言葉やお供えで伝える

知った時期どうする表書き
葬儀のあと、すぐ遺族が落ち着くのを少し待ってから連絡御霊前
四十九日まで香典を手渡し・郵送・弔問御霊前
四十九日のあと香典を渡すか、お供えの品を贈る御仏前
一周忌のあとお悔やみの言葉を伝える。お線香やお花でお参り御仏前

お葬式の直後は、遺族は役所の手続きや香典返しの準備などでとても忙しい時期です。少し落ち着いたころに連絡すると、相手の負担になりにくくなります。
御霊前と御仏前の使い分けは、御霊前と御仏前の違いでくわしく解説しています。

香典を渡す3つの方法

1. 会ったときに手渡しする

職場の人や、ふだん会う友人なら、会ったときに手渡しするのがいちばん自然です。
人の目がある場所では、相手が気をつかうこともあるので、休憩時間など少し落ち着いたタイミングを選びましょう。

  • 香典袋はふくさに包んで持っていく
  • 相手から名前が読める向きにして、両手で渡す
  • 長話はせず、短くお悔やみを伝える

受付での渡し方の基本は、お葬式の受付での香典の渡し方と同じです。

2. 郵送する(現金書留)

遠方に住んでいる、しばらく会えないときは、現金書留で郵送します。香典袋ごと現金書留の封筒に入れ、お悔やみの手紙を添えましょう。
あとから知ったことを伝える文例は、このあとの「手紙の例文」にあります。送り方や料金は香典に添える手紙の例文と郵送のしかたにまとめています。

3. 自宅へ弔問する

故人や遺族と親しかったなら、自宅へ弔問して、お線香をあげさせてもらう方法もあります。

  • 必ず事前に連絡して、遺族の都合のよい日時を聞く(突然の訪問は避ける)
  • 服装は、喪服ではなく地味な平服(紺・グレー・黒など)でよい
  • 滞在は短時間に。遺族に引き止められなければ、30分ほどで失礼する

金額は、ふつうの相場と同じでいい

あとから渡すからといって、金額を増やしたり減らしたりする必要はありません。お葬式に参列するときと同じ相場で大丈夫です。

故人目安
職場の人のご家族3,000〜5,000円
友人のご家族3,000〜5,000円
友人本人5,000円〜1万円
職場の上司・同僚本人5,000円〜1万円

運営者が包んだ3,000円は、職場の人のご家族への香典としては相場どおりの金額でした。
関係・年代ごとのくわしい目安は、香典の相場 早見表や職場の人のお葬式、香典はいくら?で確認できます。

先に確認したいこと
  • 香典を辞退していないか:家族葬などで香典を辞退している場合は、あとからでも渡しません(家族葬で香典を辞退されたらどうする?)
  • 職場でまとめて出していないか:部署で香典を出していたなら、自分もそこに含まれていることがあります。まわりに一度聞いてみましょう

かける言葉の例文

あとから渡すときは、知らなかったことへのお詫びと、お悔やみを短く伝えます。

知らずに失礼いたしました。このたびはご愁傷様でございました。心ばかりですが、どうぞお供えください。
お葬式のことを知らず、遅くなってしまって申し訳ありません。心よりお悔やみ申し上げます。

職場の人へなら、次のような言い方でもかまいません。

遅くなってしまいましたが、このたびはご愁傷様でした。お気持ちだけですが、お供えいただけたらと思います。
避けたい言葉
  • 「たびたび」「重ね重ね」などの重ね言葉
  • 「どうして亡くなったの?」など、死因をたずねること
  • 「もっと早く知っていれば」など、相手が負担に感じる言い方

郵送するときの手紙の例文

このたびは、ご尊父様のご逝去を知らず、お悔やみが遅くなりましたことを、心よりお詫び申し上げます。
本来であれば直接お伺いすべきところ、略儀ながら書中にてお悔やみ申し上げます。
心ばかりのものを同封いたしましたので、御霊前にお供えいただければ幸いです。
ご家族の皆様もどうかご無理をなさいませんよう、お祈り申し上げます。

四十九日を過ぎていれば、「御霊前」を「御仏前」に変えましょう。

よくある質問

香典返しの負担になるから、渡さないほうがいい?

あとから香典を受け取ると、遺族はまた香典返しを用意することになります。気になる場合は、香典袋や手紙に「お返しのお気遣いはなさいませんように」とひと言添えると、相手の負担を減らせます。

お葬式から何か月もたってしまった。どうする?

四十九日を過ぎても、香典を渡して失礼になることはありません。表書きを「御仏前」にして渡しましょう。一周忌を過ぎるほど時間がたっているなら、香典より、会ったときにお悔やみの言葉を伝えたり、お線香をあげに伺ったりするほうが自然です。

新札しかない。そのまま入れていい?

あとから渡す場合でも、香典に新札は使わないのが基本です。新札しかないときは、一度折り目をつけてから入れましょう(香典に新札しかないときはどうする?)。

香典を渡さず、言葉だけでもいい?

それほど親しくない相手なら、お悔やみの言葉を伝えるだけでも失礼にはなりません。無理に香典を用意するより、気持ちを伝えることを大切にしましょう。

まとめ

  • 葬儀のあとに知っても、香典は渡してOK。目安は四十九日まで
  • まずは遺族の都合を確認。香典辞退や、職場でまとめて出していないかもチェック
  • 金額はふつうの相場と同じ。職場の人のご家族なら3,000〜5,000円
  • 表書きは、四十九日までは「御霊前」、過ぎたら「御仏前」
  • ひと言は「知らずに失礼いたしました。このたびはご愁傷様でした」

次に読むなら

※時期や弔問のマナーは、All About「香典のマナー」などの解説を参考にまとめています。地域や家の考え方によって違うこともあるので、わかる場合は遺族の意向に合わせましょう。