訃報は、いつも突然届きます。
お通夜は亡くなった翌日や翌々日に行われることが多く、準備できる時間は1〜2日しかないこともあります。

そんなときに慌てやすいのが香典の準備です。
金額、香典袋、お札、ふくさと、用意するものは意外と多く、しかも結婚式のご祝儀とは逆のマナーがいくつもあります。

この記事では、訃報を受けてから香典を渡すまでにやることを、順番にまとめました。

訃報を受けてから当日までの流れ

タイミングやること
訃報を受けたら日時・場所・形式を確認する
すぐに参列するかどうかを決める
当日まで包む金額を決める
当日まで香典袋を買って、薄墨で書く
当日までお札とふくさを用意する
お通夜・お葬式受付で香典を渡す

上から順番に見ていきましょう。

訃報を受けたら:まず確認すること

連絡を受けたら、次のことを確認しておきます。

  • お通夜・お葬式の日時と場所
  • 家族葬かどうか
  • 香典を辞退しているかどうか
  • 宗教(わかれば)

特に大事なのが、香典を辞退しているかどうかです。
最近は家族葬が増え、案内に「香典はご辞退いたします」と書かれていることがあります。
その場合は、香典を渡さないのがマナーです。

辞退されたときに、かわりにできることは家族葬で香典を辞退されたらどうする?にまとめています。

宗教がわからなくても大丈夫

宗教によって香典袋の表書きが変わりますが、わからないときは「御香典」と書けば失礼になりません。

すぐに:参列するかどうかを決める

お通夜とお葬式の両方に出る場合、香典はどちらか一方で1回だけ渡します。
一般的には、先に参列するお通夜で渡すことが多いです。

遠方や仕事の都合で参列できないときは、香典を現金書留で郵送できます。
送るタイミングや手紙の例文は香典を郵送する方法を見てください。

当日まで:包む金額を決める

香典の金額は、故人との関係と自分の年代で目安が変わります。

たとえば20代の場合、友人や職場の上司なら5,000円、祖父母なら1万円が目安です。
親や兄弟姉妹など、関係が近くなるほど金額は大きくなります。

自分の場合はいくらかは、トップページのツールで関係と年代を選ぶとすぐにわかります。

→ 香典の金額をツールで調べる

関係ごとの一覧で見たい人は、香典の相場 早見表も使えます。
よく調べられている組み合わせは、こちらです。

「4」と「9」は避ける

「死」や「苦」を連想させるので、4,000円や9,000円のように「4」「9」がつく金額は避けます。お札の枚数も同じです。

当日まで:香典袋を買って書く

香典袋は、コンビニや100円ショップで買えます。
水引は黒白か双銀の「結び切り」を選びましょう。

袋を買ったら、次のものを書きます。

  • 表書き(宗教がわからなければ「御香典」)
  • 自分の名前
  • 中袋の金額(5,000円なら「金伍阡圓也」)と住所

ご祝儀袋とのいちばんの違いは、表書きと名前を薄墨で書くことです。
「悲しみの涙で墨が薄まった」という気持ちを表します。
薄墨の筆ペンも、コンビニで手に入ります。

宗教ごとの表書きや中袋の書き方は、香典袋の書き方でくわしく解説しています。

当日まで:お札とふくさを用意する

お札は新札を避ける

結婚式のご祝儀とは逆で、香典には新札を使いません。
「亡くなるのを前から準備していた」という印象になるためです。

財布に入っているような、使われたお札で大丈夫です。
新札しかないときは、一度折り目をつけてから入れます。

お札を入れる向きも、ご祝儀とは逆で、肖像画が裏側・下側になるように入れます。

ご祝儀と逆になるマナー

香典は「新札を避ける」「薄墨で書く」「お札の肖像画を裏・下に向ける」「外包みは上側を下にかぶせる」と、ご祝儀と逆になることが多いです。ご祝儀のマナーは結婚式の招待状が届いたらやることにまとめています。

ふくさは寒色系か紫

香典袋は、そのままバッグに入れず、ふくさに包んで持っていきます。
色は、紺・グレー・深緑などの寒色系か紫を選びます。

赤やピンクなどの暖色はお祝い用なので、お葬式には使いません。
紫はお祝いにもお悔やみにも使えるので、1枚持っておくと安心です。

お通夜・お葬式:受付で香典を渡す

受付では、「このたびはご愁傷様でございます」と小さな声でお悔やみを伝えます。
ふくさから香典袋を出し、相手から名前が読める向きにして、両手で差し出します。

長いあいさつは必要ありません。
短く、静かに伝えれば大丈夫です。

そのあと:四十九日や一周忌の法事

お葬式のあと、四十九日や一周忌などの法事に招かれることもあります。
法事の香典は、お葬式より少なめが目安です。
表書きが「御仏前」に変わったり、濃い墨で書いたりと、お葬式とは違う点もあります。

くわしくは法事(四十九日・一周忌)の香典の相場を見てください。

まとめ

  • 訃報を受けたら、日時・場所と、香典を辞退していないかを確認する
  • 香典はお通夜かお葬式のどちらかで1回渡す。参列できなければ郵送する
  • 金額は、故人との関係と自分の年代で決める
  • 香典袋は薄墨で書き、お札は新札を避ける
  • ふくさは寒色系か紫。受付では小さな声でお悔やみを伝える

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